ミス・デントン永眠記念墓前礼拝 ご報告

 1223()午前相国寺長得院で飯田毅女子大学学長をはじめとする同志社関係者57名の方々に参列いただき執り行われました。
讚美歌21ー466番1節を黙唱しました。
「山路こえて  ひとりゆけど  主の手にすがれる   身はやすけし」
聖句はヨハネによる福音書第122425
「はっきり言っておく。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。自分の命を愛する者は、それを失うが、この世で自分の命を憎む人は、それを保って永遠の命に至る。」
奨励は同志社女子中学校・高等学校校長中村久美子先生「戦時下のデントン先生」
その内容は、中村先生が読まれた『デントン先生と一警察官』(著者は京都府警察本部特高課銅銀松雄
)の本が紹介されました。
 戦時下、デントン先生が特例として抑留を免れ自宅居住(デントンハウス)を許され、先生の側でお仕えしていた星名久先生と、その監視役であった銅銀氏との心暖まる交流とエピソードが書かれている。昭和178月デントン先生に「本国帰還命令」が出された時、銅銀氏は立場を越えて命令を阻止すべく、校医佐伯博士をはじめ多くの人々と極秘に大芝居を打ち、ついに「送還命令取り消し」の内示がデントン先生の元に届くのである。今日の讚美歌466番「山路こえて」はその夜三人で歌われたそうです。
 中村先生は、命をかけてデントン先生をお守りされた銅銀氏の著書を通して、同志社女子部が様々な人々の強い想いに支えられて発展して来た歴史を改めて心に強く刻まれ、デントン先生の深い愛情と尊い働きに圧倒されるばかりとお話しくださいました。
冬の穏やかな青空の下、同窓生が一堂に会してデントン先生の同志社女子部を愛する熱い想いと、人々との出会いの尊さを心に受け止めて感謝と希望の祈りを捧げることが出来ました。

西河令子

ミス・デントン永眠記念墓前礼拝 ご案内

  • 日時 : 2021年12月23日(木) 11:00~11:30
  • 場所 : 相国寺 長得院 (地下鉄今出川下車) 
  • 奨励 : 中村 久美子 先生(同志社女子中学校・高等学校 校長)

1888年の来日以来、太平洋戦争中も含め59年間にわたって同志社女子部のために尽くされたデントン先生の永眠記念日(12月24日)を憶え、毎年、墓前礼拝を行っています。どなたでもご参加ください。

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